日本には約20種の牡蠣があり、大きく分けると長っぽそい真ガキと平べったいイタボガキに分類されます。流通しているほとんどは、真ガキ。産地は広島県が全国の6割程度、その他宮城の松島湾、三重の的矢湾、北海道の厚岸などが有名です。

イタボガキの方は、真ガキより大きくフライなどにして食べられています。養殖はなく、捕獲のみ。岩ガキや、有明のスミノエガキもこの仲間だそうです。

海のミルクと呼ばれる牡蠣。 その栄養価は非常に高いのです。グリコーゲン、タウリン、ビタミンA、B、C、イナアシン、亜鉛、鉄分。どれも、魚介類の中でトップクラスの含有量だそうです。

牡蠣を食べる時期の事で「花見を過ぎたら牡蠣を食べるな」と言われます。水温が上がり雌雄同体であった牡蠣が周囲の環境に合わせて雄と雌に分かれて生殖の準備をするこの時期。生殖器が発達することで、牡蠣の身が細り、水っぽくなってしまうそうです。美味しくないから食べるなと言う話だそうです。

もう一つの理由として、汚染された海の水温が上昇して、牡蠣の食料となるプランクトンの毒が出やすくなるそうです。こんな訳で、春から夏にかけては、牡蠣を食べない方がいいと言われます。生殖の時期に食べない様にするのは、次の年の為もあるのでしょうね。

また、水分が多くて身が柔らかく、しかも栄養価の高い牡蠣はバクテリアにとってもご馳走だそうです。新鮮なものは、貝柱の部分が乳白色。黄色っぽかったり、色が濁っているのは鮮度が落ちている証拠だそうです。